Engineer エンジニア座談会

経理の世界をエンジニアが変える。

煩雑で工数のかかる定型業務でありながら手作業に頼らざるを得なかった経理の世界。
そこにAIを活用した「業務プロセスの自動化」というソリューションを生み出し、生産性の向上を実現したのがファーストアカウンティング(FA)です。
当社のエンジニアたちの挑戦は今も続いています。
そんな彼らが、FAで働く醍醐味について大いに語りました。

話者プロフィール ※匿名

  • モデレーターM:プロダクト開発部所属のUI/UXデザイナー。当座談会のモデレーターを務める。
  • エンジニアA:先端技術開発部所属。FAには創業時から在籍している。
  • エンジニアB:プロダクト開発部所属。Sler企業、B2Cサービスのシステム開発等を経て、2020年11月にFAへ。将来の目標はVPoE(エンジニアリング組織のマネジメント責任者)になること。
  • エンジニアC:カスタマーサクセス部所属。2019年、リファラルでFAに入社。「ビジネスもわかるエンジニア」として顧客ニーズの最前線に立つ。

エンジニアの自己満足ではなく、
すべてはユーザーのために。

M:プロダクト開発部のMです。本日モデレーターを務めますのでよろしくお願いします。
まずはあらためて、所属する部署のミッションや取り組み内容についてご紹介いただけますか?

A:私は先端技術開発部に所属しています。部のミッションはAIの開発。なかでも私が携わっているのはAIOCR(光学文字認識)です。
請求書や領収書などさまざまなタイプの帳票をどうすれば正しく読み取れるのか、日々模索しています。
部としては、自動仕訳や読み取り後の補正に関する技術の開発も行っています。

B:私の所属するプロダクト開発部は、クラウド提供のAI処理エンジンAPIサービスである「Robota」シリーズと、
そこにUIや複数の付加機能を搭載した「Remota」の開発が主たる業務です。
カスタマーサクセス部がお客様とのコミュニケーションを通して発見した課題に対して、先端技術開発部と協力しながら解決法を探ります。
お客様が抱えている課題をAIでどのように解決するかを考え、AI技術をサービスとして使いやすい形で提供することが私たちのミッションです。

C:私の所属するカスタマーサクセス部では、お客様が当社のサービスを導入、運用するにあたって技術的支援を提供しています。
ただ、当社はSaaSとしてサービスを提供していますので、導入から運用スタートまでのご支援はもちろん、その先にある経理業務の全面的な効率化を見据えて、お客様の最終的な目標が達成されるまで伴走することが重要です。

M:各部署、どのような方針を掲げて開発にあたっていますか? 技術の選定方法も気になるところです。

A:技術についてたくさんの引き出しを持つことが大切です。そのため、日頃からさまざまな研究論文にあたるほか、オープンソースの情報もキャッチアップし、着想を得るようにしています。

B:最新情報のキャッチアップを習慣的に行っているのは私たちの部も同じです。多くの技術は2~3年すると時代遅れになり、使えなくなってしまいますから。うちの部のエンジニアはみんな新しい技術が好きなので、どんどん取り入れようという雰囲気があります。

A:プロダクト開発部は確かに新しい技術をどんどん取り入れていますよね。私の担当領域では、必ずしも新しい技術が良いとは限りません。どういう技術がふさわしいのか、新旧にとらわれず見極めることが大切になってきます。

B:たしかにその通りですね。解決したい問題にふさわしい技術を選ぶ必要があります。技術の選定に関しては、互いの部署が連携して、ベストなものをセレクトできていると思います。

M:カスタマーサクセス部は、直接的に開発に携わるというよりお客様との接点が多い部署ですが、どうですか?

C:メンバー全員が、エンジニアのバックグラウンドを持っています。これは他社との大きな違いでしょう。お客様の課題をヒアリングして他部署へ共有するだけなら、エンジニアとしての知識がなくても対応できると思います。ただ、お客様との商談中、その場で技術的な実現可否や解決法を問われる場面は少なくありません。「持ち帰ってエンジニアと相談します」というタイムラグを発生させずに、その場で判断できることは私たちの強みですね。また、品質重視なのかスピード重視なのか、お客様のニーズによって選択すべき技術的な解決策が変わることもあります。お客様が実現したいことを確実に理解し、最適なソリューションを提案できるのはエンジニアだからこそ可能だと思います。

B:カスタマーサクセス部はいつもお客様に対して的確なヒアリングをしてくれてとても助かっています。ひとつの問題に対して解決策が複数ある場合、ユーザー視点で最適な方法を選ぶことが大切ですから。

AIは難しい。だからこそやりがいがある。

M:AIをビジネスに実装することについて、どういったところにやりがいを感じますか?

A:これは一般的に言えることですが、AIが実用に耐えうる精度を実現するためにはクリアすべき課題も多いんです。Web系の企業だと、1つ回リリースしてダメだったらいったん戻して、ということはよくあります。しかし、当社のように会計経理を扱う場合は厳密性、正確性は必須です。これは一般的に言えることですが、AIが実用に耐えうる精度を実現するためにはクリアすべき課題も多いんです。そこが難しさでもあり、やりがいでもあります。

B:AIって本当に難しいですよね。Aのデータを送ったらBの結果が返ってくるはずだと考えていても、実際はそうならないことがあります。中身がブラックボックスで、どういう理屈でそうなったのかわからないという側面があるのがAIです。一瞬投げ出してしまいそうな気持ちになるときもあります(笑)。しかし、他社が開発したAIを利用しているのではなく自社のメンバーが開発しているモデル・アルゴリズムなので、AI開発チームと詳しく情報共有し動きを確認しながら解決策を検討することができます。もちろん、全ての課題に対して要望を満点で叶えることができるわけではありませんが、少なくともチームで解決への方向性見出すことができます。ここがFAの良さ・エンジニアとしての面白さの一つにもなっています。

B:AIの難しさはチームワークで乗り越える。それもFAの強みですよね。AI側を改善していくのか、アウトプットの方を加工するのか、部のみんなで試行錯誤すれば、なんらかの方策が自ずと見えてくるものです。元のデータが足りないということであればカスタマーサクセス部にもっと多く提供してもらえるようお願いすることもありました。

コミュニケーションツールをフル活用した、
抜群の風通しの良さ。

M:部署を超えた連携がとりやすいのは、たしかにFAらしさだと思います。

C:アジャイル開発のフレームワークのひとつ「スクラム」ですね。2週間に1回、3つの部署のメンバーが集まり、プロジェクトの進捗状況を共有できるので、仕事がとても進めやすいです。優先順が確認でき、なにか問題があればそれを相談する機会にもなります。前々からお客様から要望はあったけれど、「なかなか難しいよね」と止まっていたものが、部署間での共有によって一気に解決に向かうこともあります。

B:エンジニア同士、新しい技術の情報なんかは気軽にSlackでやり取りしていますよね。

C:テレワークの環境整備も会社側で配慮してもらえるので、ありがたいですね。業務効率化のツールも積極的に取り入れていく雰囲気があります。

B:ミーティングツールも用途に合わせてZoom、Tandemなど使い分けていますし、新しいツールも気軽に試しています。自宅でも快適に働けていますね。

気軽に相談できるから、チャレンジできる。

M:「FAでエンジニアとして働く醍醐味」ってなんでしょうね?

A:とても優秀な方が集まっていて、自分がわからないことを尋ねると皆さんからさまざまな解決案が出てくるところです。まだ会社の規模は小さいですから、互いの距離が近く、打ち合わせなどの予定を合わせやすいのもいいですね。

C:スペシャリストが集まっていて、学ぶことが多いというのは私も同感です。自分がチャレンジしたいと手をあげればチャンスをもらえる環境だなと思います。業務で関われる範囲が広いので、経験の幅も広がります。

B:トライアンドエラーが歓迎される雰囲気もいいですよね。会社のバリューのひとつ「Can-do-attitude」のマインドを持った人ばかりなので、「どうすればできるか」を常に考えています。たとえ失敗してもチームで話し合って次に生かそうとする文化があると思います。

C:縦割りがなく、部門横断でチームワークを発揮して課題解決に向かえるところもいいなと思います。それぞれの部署ならではの視点からアイデアを持ち寄ってスピーディに解決できるのが心強いですね。

B:チームの中だけでなく、役員を含む上司や他部門のメンバーとも気軽に相談できる環境だなと思います。仲間を信頼して難易度の高い課題にも情熱をもって恐れず挑戦できると感じます。

C:今後、会社が発展してもっと規模が大きくなったとしても、5つのバリューは大切にしていきたいですね。これまで誰も実現していない、AIで経理を変える挑戦ができるのは大きなやりがいです。大変なことも多いですが、意欲もスキルも高いメンバーが揃っているので頼もしいですし、自分も負けてられないなと思いますね。課題はまだたくさんあるので、一緒にチャレンジしてくれる方が増えたら嬉しいです。